プロジェクトマネジメント
目次
- スコープとWBS
- 管理の知識体系と品質マネジメント
- リスクマネジメント
1.スコープとWBS
- プロジェクトスコープは成果物とそれを作成するのに必要な作業
- WBS作業を細分化し構造的に示したもの
スコープは活動や動作など対象となる範囲や領域でプロジェクトマネジメントにおけるプロジェクトスコープはそのプロジェクトが提供する成果物およびそれを創出するために必要な作業を指す。
プロジェクトスコープマネジメント
プロジェクトに含まれるものの範囲を明確にしてプロジェクトの進行過程全般にわたってその内容を管理する。
EVM (Earned Value Management:アーンドバリュー管理)
プロジェクト全体の遅れやコストをの超過を可視化する進捗管理手法。
コスト、スケージュールを定量的に測定・分析し、一元的な管理を行う。
EVMでは、PV1、BAC2、EV3、AC4、EAC5の指数を用いる。
EVMの指数:
EVMでは、主にPV、EV、ACを用いてプロジェクトの進捗を管理する。
WBS (Work Breakdown Structure:作業分解構造)
システム開発ほ成果物や機能などを細分化したもの 開発では進展に応じて成果物をブレークダウンする
- システム開発全体の大枠
- 各工程における機能や作*業概略
- 各作業の具体的な内容
2.管理の知識体系と品質マネジメント
- PMBOKはプロジェクトマネジメントの知識体系
- 品質管理はQC7つ道具などを使用
PNBOK8
プロジェクトを遂行するにあたって知識エリアと呼ばれるスコープ(プロジェクトの目的と範囲)、時間(スケージュール)、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダ、総合管理の10種の観点でマネジメントを行う必要があるとしている。
ステークホルダは企業や行政などの組織やその活動に直接・間接的に利害関係をもつ関係者
CQ7つ道具
- 特性要因図:品質に影響を与える要因を分析
- パレート図:品質に大きな影響を与える要因を発見
- ヒストグラム:品質に影響を与える要因の発生頻度を見る
- 散布図:品質に影響を与える2つの要因の相関関係を見る
- チェックシート:品質に影響を与える要因に漏れがないかを検査
- 層別:品質を分類して違いを明確に見る
- 管理図:品質が安定しているかどう家を見る
3.リスクマネジメント
- リスクマネジメントはリスクを経済的に抑えること
- リスク分析はリスクの影響度合いを分析すること
リスクマネジメントでは純粋リスクを対象として、地震、水害、台風などの自然災害、火災、盗難、故障などの人間の不注意による人災のように不定期に発生し、損害だけが残るもの。
リクス分析は情報システムを利用することで発生する可能性のあるリクスを洗い出し、その影響度合いを分析すること
リスク対策はリスク分析から明らかになったリスクに対処すること。リスクそのものを抑えるリスクコントロールと金銭面で対処しようとするリスクファイナンスがある。
リスクコントロール
- エスカレーション:上位者へ報告。
- 回避:脅威発生の要因を停止するあるいは全く別の方法に変更する。
- 転嫁 (移転):リスクを他者などに移すこと。保険を掛けるなど。
- 軽減:脅威の発生の可能性を下げる
- 受容:リスクが小さい場合許容範囲として受容すること。
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PV (Planned Value:出来高計画地):ある時点における費用の総額の予想値 ↩︎
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BAC (Badget At Completion:完成時総予算):プロジェクト完了時におけるPV ↩︎
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EV (Earned Value:出来高実績値):作業の実績値の累計で、完了済みの作業に対する予算 ↩︎
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AC (Actual Cost:コスト実績値):費用の実績値の累計 ↩︎
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EAC (Estimate At Completion:完成時総コスト):完成するまでの実際の総コスト ↩︎
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CPI (Cost Performance Index:コスト効率指数):投入したコストに対してどの程度良い成果を上げているかを示す指数。 ↩︎
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SPI (Schedule Performance Index:スケージュール効率指数):予定に対する進捗度を表す指標。 ↩︎
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PNBOK (Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメントの基本知識体系) ↩︎